BUONA TOURS 遥か憧れのイタリアへ。

ナポリ

ナポリの基本情報

ナポリ市街地とヴェスヴィオ山

©Yosuke Hori

名称:
ナポリ|Comune di Napoli
所在地:
イタリア共和国カンパーニア州ナポリ県
人口:
967,000人(2018年)
守護聖人:
聖ジェンナーロ(守護聖人の日:9月19日)
郵便番号(CAP):
80100
電話市外局番:
081

良くも悪くも、これぞ南イタリア!がここにある

「ナポリを見て死ね」。強烈な表現のこんな言葉があるほどに、古くから旅人に愛された街として知られるナポリ。

かつて隆盛を誇ったポンペイを一瞬にして葬り去ったヴェスヴィオ火山と青々とした海をバックに、喧噪といろいろな意味での「イタリアらしさ」が存在する街です。

もっちりとしたピッツァ・マルゲリータ。街のすべてを牛耳り、マンマと家族の絆を何よりも大事にするマフィアの男たち。下町スパッカ・ナポリの空に縦横無尽に翻る洗濯物。雑然とした街並にやたらと響く車やバイクのクラクション。街角の小さな堂に祀られた聖ジェンナーロと、背番号10の青いユニフォームを着たマラドーナ。

決して洗練された街ではないけれど、イメージ通りの南イタリアと、一度きりの人生を200%楽しんで生きる人々が暮らす街、それがナポリ。

ナポリへのアクセスと交通

飛行機でナポリへ

飛行機でナポリへ

©Yosuke Hori

ナポリの空の玄関口、ナポリ・カポディキーノ空港 Aeroporto di Napoli Capodichinoはイタリアの都市部では珍しく市街地から非常に近いところにあります。日本からの直行便はありませんが、ローマ(フィウミチーノ)や他ヨーロッパ各地の空港との間に多くの便があり、日本出発の同日の到着が可能です。

空港〜市街地へのアクセスはシャトルバス(通称アリバス Alibus)、ANM(ナポリ市内交通)の路線バス、タクシーが利用可能。
アリバスは空港〜中央駅/ガリバルディ広場〜ムニチピオ広場を結んでいます。運行は6:00〜23:40の間の20分〜30分おきで、チケット(3.00ユーロ)は空港内売店、市内のタバッキなどで購入可能。運転手からも直接購入可能ですが、その場合は1.00ユーロ増しになります。
空港〜市内間のタクシーは固定料金制で、空港〜中央駅は16.00ユーロ、空港〜ムニチピオ広場は19.00ユーロ、空港〜ヴォメロ地区23.00ユーロなど。これに曜日・時間帯による追加料金などが加算されます。ナポリ市によって決められている料金ですが、非常に細かいので固定料金が逆に分かりにくく、トラブルになりやすいのが玉にキズ。

鉄道でナポリへ

鉄道でナポリへ

©Yosuke Hori

ナポリの市街地には大きな駅がいくつかありますが、その中でも最大のターミナル駅がナポリ中央駅 Napoli Centrale。ローマ、ミラノ方面からのフレッチャロッサ、イタロなどの高速列車をはじめ、ナポリ以南、シチリア島方面への長距離列車・夜行列車も多く発着しています。

中央駅の地下にもホームがありますが、この駅は中央駅扱いではなく「ナポリ・ガリバルディ駅 Napoli Garibaldi」という別駅。ただし、長距離列車は中央駅(地上)に到着するのであまり心配する必要はありません。

私鉄「チルクムヴェスヴィアーナ鉄道(ヴェスヴィオ周遊鉄道)」でソレント、ポンペイ方面から到着する場合は、中央駅から500メートルほど南にあるポルタ・ノラーナ駅(Napoli Porta Nolana)が終着駅ですが、中央駅地下駅(ガリバルディ駅とはまた別)にも停車します。

船でナポリへ

鉄道でナポリへ

©Yosuke Hori

ナポリに初めて到着する際に船で到着するケースも結構あるのではないでしょうか。

ナポリには大きく分けて2つの旅客港があり、西のメルジェリーナ港 Molo Mergellinaと東のべヴェレッロ港 Molo Beverelloがあります。カプリ島、イスキア島、アマルフィ、ソレントなどから到着する船のほとんどはべヴェレッロ港発着。空港や中央駅〜港の移動はバスかタクシーを利用することになりますが、大きな荷物がある場合は治安面を考えるとタクシーのほうが無難です。

ナポリの市内交通

ナポリのタクシー

©Yosuke Hori

ナポリの市内交通は少し複雑な体系になっていますが、基本を押さえてしまえば使い勝手は良好です。

市街地と周辺地域で利用できる交通機関は地下鉄(Metropolitana)、バス(Autobus)、トラム(Tram)、ケーブルカー(Funicolare)の4種類。これらは全て運営会社はバラバラですが、ウニコカンパーニャ(Unico campania)という統一の運賃体系を取っているため、、運営会社・種類に関わらず同じチケット・料金で利用することが可能です。

地下鉄1号線(Linea1 ANM・黄):中央駅(ガリバルディ広場)〜ムニチピオ広場〜ピシノーラ(以北はメトロカンパーニャ北東線)
地下鉄2号線(Linea2 Trenitalia・青):サン・ジョヴァンニ〜中央駅(ガリバルディ広場)〜アメデオ〜メルジェリーナ港〜ポッツォーリ
地下鉄6号線(Linea6 ANM・水色):メルジェリーナ港〜モストラ

地下鉄に加え、バス、トラム、ケーブルカーを乗りこなせれば市街地で行けない場所はほぼありません。難点は混雑している路線が多いことと、ちょっとスリが多めだったりすることです。

ナポリの地下鉄は美しい駅が多いことでも知られ、1号線は「芸術の地下鉄 Il Metrò dell’Arte」という別名も与えられています。特にトレド駅 Toledoは2013年に世界的な建築賞として知られるリーフ賞の公共建築部門最優秀賞を受賞しています。

ナポリの見どころガイド

スパッカナポリ Spaccanapoli

ナポリ スパッカナポリ

Image source: Velvet, size and trim modification applied.

良くも悪くも、ここがナポリそのものと断言できる旧市街地域。「スパッカナポリ」とはナポリを割るもの、という意味で、かつてのローマ帝国時代における都市計画の手法で、フォルム(中心広場)に対して東西に伸びる大通り「デクマヌス・マクシムス Decumanus Maximus」として建設された道がそのまま現代にも生きています。

狭い路地から空を見上げると張られたロープに翻る洗濯物、その脇を排気ガスをモクモク出しながら走るおんぼろスクーター。イエス・キリストを祀るほこらには同列に並べられた地元チーム「SSナポリ」の偽物レプリカユニフォームと英雄マラドーナの肖像。

ユネスコ世界遺産に登録されて以降は、以前ほど治安も悪くはなくなり、昼間であれば普通の観光地と同じように街歩きしても問題なし!素顔のナポリと人生を楽しむイタリア人の生活を垣間みてみましょう。

ヴォメロの丘 Vomero

ナポリ ヴォメロの丘

ナポリの街を一望できる丘で、いくつかのビューポイントがありますが、そのなかでも最もオススメなのはサンテルモ城(Castel Sant’Elmo)。横長の星型をした要塞のような建物で、ここからはナポリ市街地とナポリ湾、ヴェスヴィオ火山、カプリ島などが一望でき、特に夕暮れ〜夜景がオススメです。

隣接する国立サンマルティーノ博物館(Museo Nazionale di San Martino)は人々のふつうの暮らしの歴史をたどることができる博物館で、特にプレゼーピオ(Presepio・キリスト生誕の情景を模型にしたもので、イタリアのクリスマスには欠かせない飾り)の展示が充実しています。

ケーブルカー(フニコラーレ)で行くことができますが、日中以外に行く場合は土地勘のある人は別としても極力タクシーで行くほうが無難です。

国立考古学博物館 Museo Archeologico Nazionale

ナポリ 国立考古学博物館

考古学に関する展示ではイタリア国内はおろかヨーロッパでも屈指の博物館。

名門ファルネーゼ家のコレクションだったギリシャ・ローマ時代の彫刻や、ポンペイ、エルコラーノなどの遺跡からの出土品などが主に展示されています。遺跡見学に行くならここを訪れてから行くと、良い予習になるのでオススメです。

国立カポディモンテ美術館 Museo e Gallerie Nazionali di Capodimonte

ナポリ 国立カポディモンテ美術館

考古学博物館と同じく、ファルネーゼ家のコレクションの展示が中心の美術館。

かつてはマイセンなどと並び称されるほど評価の高い「カポディモンテ焼き」と呼ばれる陶磁器や、1400年代以降のルネッサンス期の絵画が主に展示されています。丘の上の広大な敷地に立っていて、ナポリ市街地の喧騒が嘘のように静かです。庭園や植物園もあるので、ちょっとのんびり散歩を楽しむにもうってつけの場所。

ヌオーヴォ城 Castel Nuovo

ナポリ ヌオーヴォ城

べヴェレッロ港の近く、ムニチピオ広場に面して建つ立派な要塞風の城で、いかにも中世の城といった雰囲気。内部は市立博物館になっています。

カプリ島 Isola di Capri

カプリ島

カプリ島の見どころの詳細やアクセスについてはイタリア基本情報&エリアガイド:アマルフィ海岸とカプリ島をご参照ください。

ポンペイ Pompei

ポンペイ

Image source: SebKe, size and trim modification applied.

西洋史や考古学が好きな方であればこの街の名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

元々は紀元前に興った街で、ローマ帝国の属国として主に港湾を生かした貿易で人口12,000人を超える商業都市として発展しました。ところが79年8月にヴェスヴィオ火山が大噴火を起こし、火砕流と降り続いた火山灰で一瞬にして街が消え去ってしまったのです。

この場所に街が再建されることはなく、街が埋まっているという事実だけが伝えられていましたが、1748年以降徐々に発掘され現在では破壊されてはいるものの、街とはっきりわかる形で発掘されています。1997年にはユネスコ世界遺産にも登録され、一帯は考古学遺跡公園として整備されています。

ナポリからポンペイへのアクセスは何通りかあり、遺跡見学に行く場合はヴェスヴィオ周遊鉄道のソレント方面行き列車で「ポンペイ・スカーヴィ・ヴィッラ・ディ・ミステリ駅 Pompei Scavi Villa di Misteri」下車が便利。駅前に公園入口があり、ここで入場券の購入ができます。

エルコラーノ Ercolano

エルコラーノ

Image source: Simonetta Di Zanutto, size and trim modification applied.

エルコラーノはナポリとポンペイの間にあり、ここもやはりポンペイと同じように79年のヴェスヴィオ大噴火で消滅した街の遺跡。

ポンペイが商業都市として発展していたのに対し、こちらは貴族のリゾート地だった場所。家や建物の骨組みはもちろん、テーブル、ツボなどの家具までも炭化した状態で残っているのが驚きです。

パエストゥム Paestum

パエストゥム

Image source: Rita Willaert, size and trim modification applied. (CC BY-NC 2.0)

いかにもギリシャ風の名前がついたこの街には、アテネのパルテノン神殿を彷彿とされるような神殿が残されています。

元々は紀元前にギリシャの植民地として栄えていた街でしたが、ローマ帝国の侵攻や疫病で人々からはすっかり忘れ去られてしまい、1000年以上放置された挙句に遺跡の石材は建築資材として持ち去られる日々が続いていました。18世紀になってようやく歴史的・考古学的価値が見出され、遺跡の保存・修復が始まり現在に至っています。

この遺跡のシンボルともいえる神殿は3つあり、そのどれもがドーリア式神殿の傑作と評される立派なもの。この一帯の出土品や資料はパエストゥム国立博物館(Museo Nazionale)に展示されています。

ちなみにこの辺りは、水牛の乳から作られるモッツァレッラチーズ「モッツァレッラ・ブッファラ」の産地。 ナポリからパエストゥムへのアクセスはイタリア国鉄の列車利用が便利で、ナポリ中央駅から直通のローカル列車で約1時間20分。ただし、1日の本数が非常に少ないので事前に時刻表のチェックは必須です。

カゼルタ Caserta

カゼルタ宮殿

Image source: Pietro Columba, size and trim modification applied. (CC BY-NC-SA 2.0)

カゼルタはナポリから北へ約30キロのところにある街で、イタリア国鉄カゼルタ駅を出るとすぐ目の前に街の象徴であるカゼルタ宮殿(レッジャ・ディ・カゼルタ Reggia di Caserta・王宮を意味するパラッツォ・レアーレ Palazzo Realeとも)があります。

この宮殿は1752年にナポリ王カルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)によって建設が開始され、1780年に完成。18世紀に建設されたものとしてはヨーロッパ最大のもの。

王の住まいとしてはもちろん、官公庁、図書館、さらには劇場までを集中させていて、宮殿自体が都市そのものという画期的な建築です。なぜナポリ王がこのカゼルタに宮殿を設置したかというと、ナポリから内陸に首都機能を建設することで防御をさらに強固なものにする(当時の脅威は陸よりも海からの攻撃だった)ことと、また宮殿のモデルともされたヴェルサイユ宮殿のように騒々しく猥雑な都市部(この場合はナポリ)から首都機能を切り離す狙いがあったとされています。

現在では宮殿2階部分の36部屋が一般公開されていて、王の居室や宮殿美術館、宮殿劇場などを見学することができます。

宮殿の北側には長さ3キロにも及ぶ広大な庭園があり、ゆるやかな傾斜がついています。その頂上の滝(グランデ・カスカータ Grande Cascata)から宮殿に向かってまっすぐ水路が延びていて、いくつかの滝と噴水の先に宮殿を望む絶景を見ることができます。

ちなみにカゼルタ宮殿は映画撮影でよく利用されることでも有名で、「スターウォーズ」のエピソード1と2、「ミッション・インポッシブル3」、「天使と悪魔」などの撮影が行われました。

ナポリからカゼルタへのアクセスは列車利用が便利で、ナポリ中央駅からはレッジョナーレ(各駅停車)で所要約30分〜45分。ナポリの市バス(CTP運行)などでも行くことができますが、ナポリ市内の渋滞にハマる可能性があるので通常は列車より時間がかかることが多めです。

ナポリのオススメホテル

ナポリのオススメホテルについては「イタリア・ホテル予約&ガイド:ナポリ」をご参照ください。