ブオナツアーズでは、ACミランの試合観戦旅行全体のプランニング・手配はもちろん、チケット単体での手配も承ります。
セリエAレギュラーシーズン、TIMカップ(コッパ・イタリア)のうち、ミラノで開催されるホームゲームのチケット手配が可能です。
チケット単体料金はお問い合わせください。チケットは1枚から手配を承ります。
ACミラン(正式名称はアソチアツィオーネ・カルチョ・ミラン)は、ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(通称・サンシーロ)を本拠地とするクラブ。チームカラーは赤と黒で、愛称はロッソネーロ(Rossonero)、ディアヴォロ(Diavolo)。
1899年12月にイギリス人アルフレッド・エドワーズらによって創設された「ミラン・クリケット・アンド・フットボール・クラブ」が前身で、そのためチーム名が「ミラン」という英語風の呼び名となっています。
ミランの永遠のライバル・インテルは1908年に外国人選手の加入問題からMCAFから離脱したグループによって創設されたクラブで、そのライバル関係は既に100年を超える歴史があります。この2チームが激突するミラノダービーはミラノだけに留まらず、世界的に注目される一戦です。
2000年代後半にはインテルが黄金時代を迎え、ミランは不振が続いていたこともあってスクデット獲得(セリエA優勝)回数ではついにインテルが上回るという屈辱を味わうことになってしまったミラン。それでも主要国際大会での成績はミランが大きく上回っていて、UEFAチャンピオンズリーグ(チャンピオンズカップ含む)では最多のレアル・マドリーの9度に次ぐ7度の優勝を果たしています。
近年のミランの歴史は、イタリア共和国前首相のシルヴィオ・ベルルスコーニを抜きに語ることはできません。70年代後半から80年代前半にかけてのミランは、八百長事件などもありセリエBに降格する憂き目に遭うなどいわゆる暗黒時代を迎えていました。1986年、当時イタリアメディアの風雲児として頭角を現してきていたベルルスコーニがクラブを買収。ベルルスコーニの事業はその後も順調に発展し、ミランにつぎ込まれる資金も巨大なものとなっていきます。近代サッカーに革命を起こしたアリーゴ・サッキのプレッシングサッカー、オランダトリオ、そしてバレージ、マルディーニら偉大な生え抜きのバンディエラ(旗手)によってもたらされた90年代の黄金時代、「グランデ・ミラン」の時代が到来したのでした。
ベルルスコーニは豊富な資金と影響力を背景に、1994年政治家へ転身、その後3度イタリア共和国首相を務めるに至っています。そのスキャンダラスな発言と行動で必ずしも評価が高い人物とは言えませんが、彼がいなければ90年代以降の「グランデ・ミラン」は存在しえなかったこともあり、ミラニスタとしては複雑なところなのかもしれません。2008年の首相就任時にミラン会長の職を辞しているため、現在会長職は空位で副会長のアドリアーノ・ガッリアーニが最高責任者となっていますが、実質的な実権は今もベルルスコーニが握っています。
2013-14シーズン途中にはCSKAモスクワから日本代表・本田圭佑が移籍、ACミラン栄光の背番号10を背負って戦っています。ベルルスコーニの強権発動によって選手のみならず監督までもが目まぐるしく入れ替わり、長いトンネルから抜け出すことが出来ずにいるミランですが、かつての栄光を取り戻すことができるか注目です。
ミラノの市街地の少しはずれにある、ACミランとインテルのホームスタジアム。
1925年に建造された古いスタジアムですが、イタリア国内では最大規模の約80,000人を収容可能で、1990年のFIFAワールドカップ・イタリア大会の開催に併せて大規模な改装が行われて今のようなスタイルとなりました。
赤い鉄骨の屋根が印象的で、内部は3階層(一部2階層)でかなりきつい傾斜がついています。陸上トラックのないサッカー専用スタジアムなので、上のほうの席でも比較的見やすくなっています。
ミランとインテルの歴史を紹介する博物館も併設されていて、試合開催日以外はスタジアムツアーも随時催行されています。
「ジュゼッペ・メアッツァ」の名称はインテルとミラン両方で活躍した同名の名選手から。通称はご存知「サンシーロ」で、これはもともとこの地区の名称。現地でも普通に呼ぶときは「サンシーロ」の呼称が多く用いられます。ちなみにスタジアムから見える向かいの広大な敷地は、ミラノ大賞典などが開催れ、日本でもおなじみのミルコ・デムーロやランフランコ・デットーリが活躍する「サンシーロ競馬場 Ippodromo di San Siro」です。
最寄り駅は地下鉄M5線(紫)のサンシーロ・スタディオ駅(San Siro Stadio)。トラム利用の場合はドゥオーモ前から15番でセジェスタ広場(Piazzale Segesta)まで行き、接続バスに乗るか徒歩。かつて最寄り駅だった地下鉄M1線(赤)のロット・フィエラミラノシティ駅(Lotto FieraMilanoCity)からは徒歩15〜20分です。
ミランの練習場「ミラネッロ Centro Sportivo Milanello」はミラノ中心部から北西方面へ50キロほど離れた郊外にあります。
練習自体は非公開ですが、ゲート前で選手の入り待ちと出待ちは可能。
公共交通機関を使って行くことは非常に困難で、行かれたい場合は専用車を手配するか、レンタカーで行くかのどちらかになります。どうしても自力でレンタカーも使わず、という場合はガララーテ(Gallarate)の駅前からタクシーを使うことになります。もう少し近くに駅はありますが、とてもタクシーがいるような駅ではなく、イタリア語が出来ないとここでタクシーを呼ぶのは困難です。
「Milan Milan(ミラン・ミラン)」はサンシーロでのホームゲームで、試合前のスタメン&ベンチ入り選手発表の直後に流され、クルヴァ(ゴール裏)を中心に歌われるクラブ公式ソングです。
「Milan Milan Solo con te, Milan Milan sempre per te(ミラン、あなただけと共に ミラン、いつもあなたの為に)」から始まる歌詞で、ゆっくりとしたリズムで歌いやすい楽曲なので歌詞カードを持って行って歌ってみては?
最も熱いミラニスタが集うサンシーロのクルヴァ・スッド(Curva Sud=南側ゴール裏)で歌われるチャントをまとめたムービーです。歌詞も出てくるので覚えやすいかも。でも中には過激なものがあったりするので、サンシーロでならともかく、インテリスタのいる可能性のあるところでは迂闊に歌わない方が無難です...