BUONATOURS(ブオナツアーズ) 遥か憧れのイタリアへ。

イタリア旅行のお金の持っていき方について

イタリアに旅行へ行く時にどうやってお金を持って行くのがベスト?という質問をよくお客様にされます。イタリアの通貨はユーロで、クレジットカードもある程度使えるというのはご存知の方が殆どなのですが、現金の必要性も含めてこちらで詳しくご説明いたします。

現金の必要性について

クレジットカードで全部済ませたい!という方もいらっしゃいますが、残念ながらほぼ不可能です。基本的にホテルや列車チケット(イタリア国鉄に限る)、一部のレストラン、美術館、博物館、おみやげ屋さんなどではクレジットカード決済が可能ですが、バールや個人商店、私鉄のチケット、バスなどは現金での支払いが必要になります。また、タクシーは日本では殆どのタクシーで利用可能ですが、イタリアではごくわずかなので基本的に現金払いとなります。

両替の方法

となると、何らかの方法でユーロの現金を少なからず用意する必要があります。
通常、ユーロなどの外貨を用意するためには以下のような方法があります。

1:日本の銀行にある外貨ショップで両替する
2:日本の一部空港にある外貨自動販売機で購入する
3:日本円を持参してイタリアの銀行、両替所で両替する
4:日本でお持ちの銀行口座用のキャッシュカードを海外対応のものにして、イタリアのATMで引き出す
5:クレジットカードを使って、イタリアのATMでキャッシングをする
6:日本の銀行でトラベラーズチェックを購入し、イタリアの銀行で現金に交換する
それぞれ利点も難点もあるのですが、ブオナツアーズでは1と4の複合技とクレジットカードを1〜2枚お持ち頂く方法をオススメしています。

現金を両替するにあたって、まず覚えておいて頂きたいことは「基本的に日本でもイタリアでも空港や駅、観光地のど真ん中で両替をするとレートが悪い」ということです。例えばローマに行く旅行をするとすると、フィウミチーノ空港やテルミニ駅で現金両替をするとレートが悪いか手数料が高いかのどちらかで、日本の銀行で両替するよりも確実に損をします。(もっとも、日本の銀行もそこまでレートは良くありません。)

それを踏まえた上で、まず日本の銀行で最初の1日〜2日で使うであろうぐらいの金額のみ両替します。1万円〜2万円程度になると思いますが、経由地の空港で水を買ったり、空港からタクシーでホテルまで行くことなど合計した金額を想定すると良いと思います。このときにできるだけ小さい紙幣で受け取るようにしましょう。イタリアでは100ユーロ(場合によっては50ユーロも)の受け取りを拒否されることがあります。(駅やマクドナルドのようなチェーン店では問題なし、キオスクや個人の店のような小さめの店舗では大体の場合拒否されます。自動販売機でも50ユーロ以上が使えるものは稀。)

しかしそれではおそらく旅行中に底をついてしまうと思います。そこで役に立つのがキャッシュカード。新生銀行などが発行しているもので、これさえあればイタリア中どこに行ってもATM(イタリアではATMのことをバンコマット BANCOMATといいます)があるので現金の引き出しが24時間可能です。(日曜日の日本時間21時〜など、引き出せない時間もあるので各銀行で確認が必要です。)ちなみにこの銀行カードにもPLUSとCIRRUSの2種類(違うネットワークのカード)がありますが、基本的にどのATMでもどちらも対応しているのであまりこだわる必要はないと思います。

この方法の最大の利点は「旅行の予算にあわせて使う金額を管理しやすい」こと。この旅行専用に口座を作る、もしくは既存の口座を専用にして、その旅行で使う分だけの現金を出発前に事前に入金しておきます。そうすると使い過ぎることもなく、効率的に予算管理ができるのでオススメです。特にオンラインで残高照会ができる銀行であれば、現地から携帯電話、スマートフォン、PCを使って逐一チェックもできます。特にiPhoneやAndroid端末で、口座管理がアプリ上でできる銀行などは便利です。

これで現金は用意できますが、もし盗難に遭ったり紛失してしまった場合現金はまず戻ってこないということが難点です。そこでクレジットカード1枚づつ合計2枚ほど持っていると安心です。前述のようにクレジットカードが使えない場所は多々ありますが、それでもクレジットカードが1枚だけでもあれば最低限以上の旅は続けることができるからです。ただし、盗難・紛失にあってしまった場合やむを得ずという場合は別ですが、「クレジットカードでのキャッシング」は出来るだけ避けた方が良いと思います。一部のガイドブックではさもキャッシュカードのように利用できて便利!のような記述がありますが、あくまでもこれは「借金」になるので、それなりに高いパーセンテージの利息が発生します。特に海外のATMでキャッシングなどをすると日本円でいくら分使ったかをリアルタイムで把握できない(ATMで画面表示されるのは現地通貨建ての数値のみ)ので、多く使ってしまいがちでもあります。

ユーロの現金について

イタリアの通貨はご存知「ユーロ Euro」です。イタリア語では「エウロ」と発音し、1ユーロ以下の補助単位として「チェンテージモ Centesimo」があります(1Centesimo以外は複数形になり、「チェンテージミ Centesimi」。ここでは欧州共通表現であるCentで表記します)。

イタリアの通貨

紙幣は500、200、100、50、20、10、5の7種類、コインは2、1Euro、50、20、10、5、2、1Centの種類があります。高額紙幣はあまり見る機会がありませんが、100ユーロ以下の紙幣とコインは日常的に使うことが多いと思います。紙幣は共通ですが、コインは発行国によってデザインが違っていて、イタリアはミケランジェロによるローマ・カンピドーリオ広場の幾何学模様などが描かれています。

イタリア語で値段を表現するときは、●●エウロ、▲▲、という言い方をします(人によってはエウロも省略したり、逆に最後チェンテージミまで言うことも)。例えば会計が12ユーロ35セントだった場合、「ドーディチ・エウロ、トレンタチンクエ」などと表現します。

ちなみに、ユーロ導入前のイタリアでは「リラ Lira(1以外は複数形でLire、日本語ではリラとそのまま呼んでいました。)」が流通していて、単位が大きいので計算がややこしい通貨でした。1万円を両替すると18万リラが出てくるという具合でした。

イタリアと日本の時差について

イタリアの時間は日本のマイナス8時間の時差があります。その場合、日本が午後9時(21時)のとき、イタリアは同じ日の午後1時(13時)です。また、イタリアを含むヨーロッパではサマータイム(夏時間)が導入されているので、毎年3月の最終日曜日午前1時から10月最終日曜日の午前1時までは時差は7時間になります。サマータイム移行時期にイタリアを旅行される方は十分ご注意ください。

イタリア旅行の服装について

  • イタリアは日本に比べて寒いのでは?というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。また、旅先の服装を考えるときに「暑いのはともかく、寒いのはちょっと」となりますよね? イタリアの各地の気候と気温については「イタリア基本情報&エリアガイド:イタリアの季節・気候について」で 詳しくご紹介していますが、必ずしも日本より寒いということはありません。ただ、ミラノやトリノなどイタリア北部の冬は凍てつくという表現がピッタリなほど寒い日も多いですし、逆にローマ以南やシチリア島の7月・8月は湿度こそ日本より低いものの、太陽のギラつきが半端ありません。

    こういったことを踏まえて、ブオナツアーズとしては以下のような服装のご準備をオススメしています! ★基本的に春夏秋冬はハッキリしているので、さほど日本でのいつもの服装から変える必要はない ★夏の街・遺跡歩きは帽子・サングラス・日焼け止めが必須!でも夜は冷え込む日もあるので、薄手のフリースやジャージが1枚ほしいところ ★教会などを訪問するときはノースリーブ・短パン・サンダルがアウトなので、長袖Tシャツやストールなどがあると便利! ★冬は日本と同じでOK。ダウンとマフラーがあれば乗りきれます ★秋は全体的に雨多し!折り畳み傘かカッパがあるとGOOD!

イタリアの治安について

  • イタリアの治安について
  • イタリアは決して「治安の悪い国」ではありません

    治安面でイタリアはちょっと不安、という人も多いはず。実際にスリや置き引きにあったりというのもよく聞く話ではありますが、荷物を置きっぱなしにしない、周りに不審な人物がいないか注意する、人通りの少ない夜道を無警戒に歩かない、といったちょっとした注意で防げることがほとんどです。

    カバンを守ろうと変な掛け方をしたり、腹巻に現金を入れたり(その割に支払いは両替の都度すぐ出したり)、日本ではしないような防御まで考える必要はありません。逆に目立つのでむしろやめたほうが良いと思います。過剰な防御よりも、普通にしていることのほうがよっぽど被害に合いにくいのが現実です。

万が一被害にあってしまったら

でももし運悪く何かの被害にあってしまったときは、とりあえず警察へ行きましょう。パスポートや現金を無くしてパニックになると大使館が頭をよぎりがちですが、まず警察で盗難・紛失証明書を発行してもらわないことには何も進まないので二度手間を防ぐためにもまず警察ということを頭に入れておくと良いでしょう。また、無くしたものは(例え置き忘れただけでも)基本的に出てくることは無いと考えましょう。出てくれば相当ラッキーです。

ミラノやローマの大都市ではかなりの数の警官を街中で見かけます。ただ、警察といってもイタリアでは何種類かの警官がおり、基本的に旅行者が助けを求めるときは通常の警察(Polizia)。他にはカラビニエーリ(Carabinieri =ほぼ陸軍のような存在、いわゆる憲兵)、財務警察(Guardia di Finanza)などの警察に準ずる機関があり、これらも街中をよく巡回しています。その街の中央警察署はクエストゥーラ(Questura)と呼ばれています。受付で用件を言うとそれに応じて中に通され、担当の捜査官と面会になります。場合によってはイタリア語しか話せない担当に当たることもありますが、その場合は英語か日本語のガイダンス書類が用意されているのでそこそこ安心。パスポート紛失などの際はこの手続きを踏んで証明書を発行してもらいます。

また、ご出発前に外務省の発表している海外治安状況についての情報に一度目を通しておくと安心です。 外務省:海外安全ホームページ【http://www.anzen.mofa.go.jp/】アイコン

イタリアでの電気製品・デジタルグッズの利用について

  • デジタルカメラやビデオ、ノートPCなどを持参される方は充電器のACアダプターの対応電圧を確認しておく必要があります。日本の電圧は100V(ボルト)ですが、イタリアは220〜240Vのため、対応していないACアダプターなどを使用する場合は変圧器を通す必要があります。またプラグの形状も異なるので、電圧は対応している場合でも変換アダプターが必要になります。イタリアでは丸い穴2つのタイプ(C型)のプラグが主流で、日本で入手することが可能です。デジタルグッズを複数持参される予定のある方は、これも余分に購入しておくと便利です。

    デジタルカメラのメモリーカード等はイタリア国内の家電量販店やカメラショップ、観光地周辺の雑貨店などで入手可能です。これも日本よりは少し割高ですが、日本製のSDカード、コンパクトフラッシュ、メモリースティックは大抵の場合置いてあることが多いです。

チップについて

  • チップ
  • 海外の習慣でよく悩まされるチップ。イタリアではアメリカのようにどんな場面でのチップが必要になってくるというようなことはありませんが、良いサービスを受けたと感じたとき、何か頼み事をしたときなど小額を手渡すと良い印象です。

    タクシーで運転手さんに荷物の上げ下げを手伝ってもらったとき
    レストランで伝票にサービス料が含まれていないとき 含まれている場合でもサービスに満足したとき
    ホテルでポーターに荷物を運んでもらったとき
    ホテルのコンシェルジュにお願いごとをしたとき
    ベッドメイキングをしてもらったとき
    ベッドメイキングの際のチップに関しては賛否ありますが、枕に置くいわゆる「枕銭」ではなく、テーブルの上などに一言添えて置いておくと良いと思います。

    また、基本的にチップは小銭をジャラジャラと渡すのは失礼になります。1ユーロや2ユーロのコインを1枚などにしたほうがスマートな感じです。レストランなどではテーブル会計時にお釣りをチップとして置いておくのはOKです。また、どんな場合でも多額のチップは必要ありません。

    タクシーの場合、お釣りはチップでいいな?という態度の運転手が多くいますが、通常タクシーの場合チップは必要ありません。荷物の上げ下げ等手伝ってもらった場合などは別ですが通常の利用の場合はお釣りは要求しましょう。それ以前に小銭を用意して乗ったほうが良いと思います。(イタリアのタクシーのメーターは0.01ユーロ=1チェンテージモ単位まで計算します)

イタリアでの車の運転について

  • レンタカー
  • イタリアでレンタカーなど車の運転を予定されている方は、通常の日本の運転免許証と国際運転免許証の両方が必要となります。国際運転免許証は各都道府県の運転免許試験場で原則即日発行で入手できます。レンタカーの貸出には会社によって独自の制限を設けていることがありますので、必ず事前に確認をお願いします。通常、レンタカーの貸し出しには免許証を持っている人名義のクレジットカードが必要になります。

    イタリアの道路は日本と逆の右側通行・左ハンドルが基本です。標識はイタリア語のみのケースも多く、重要なフレーズについては運転前に覚えておいたほうが良いと思います。また、特に都市部では運転が荒く(イタリア人に言わせれば日本人が丁寧すぎるそうですが)、特に交差点は十字路ではなくラウンドアバウト方式になっている箇所が多いので慣れるまでは慎重に運転しましょう。
    全体的にスピードも日本より速く、法定制限速度自体も日本より高めに設定されています。その代わり、郊外や高速道路(アウトストラーダ)は車線が多く、道幅も広いので走っていて気持ち良い道路も多くあります。

イタリアの喫煙事情

  • 日本でも肩身の狭い思いをしている愛煙者さんですが、イタリアでは少なくとも法律上は日本よりも厳しくなっています。基本的に公共の屋内は全面的に禁煙です。空港もゲート付近に喫煙所のない空港(ミラノ・マルペンサ空港の長距離線など)もあります。列車に関しては車内は全面禁煙ですが、駅は一部喫煙可能エリアがあります。ホテルではロビーや廊下などは禁煙で、特に禁煙ルームの表示がなく灰皿が部屋にあれば喫煙は可能です。タバコの値段は日本よりも高く、マルボロなどメジャーブランドものになると5ユーロ程度しますので、イタリアでもタバコを吸われたい方は日本から持って行かれたほうが良いかもしれません(ただし、イタリアに持ち込みができるタバコの本数には制限があります)。 それ以外の制限されていないエリアに関しては、比較的寛容なのが現状です。禁煙のバールやリストランテの外の路上で一服している姿もよく見かけます。

イタリアのトイレについて

  • 公衆トイレ
  • イタリアではあまり公衆トイレは見かけません。ホテル滞在中はもちろん部屋にトイレがあるのが普通なので問題ありませんが、街中を観光中などはどうすればよいのでしょうか?

    手っ取り早い方法は、街中のいたるところにあるバール(Bar)に入り、何か注文した上でトイレを借りるという方法です。(何も注文せず借りるのはマナー違反です、というよりもそもそも貸してくれません。)店によっては鍵をカウンターで受け取る方式のところもあります。

    バールはちょっと、という方にはデパート(Rinascente リナシェンテ)やコイン(COIN コイン)を探してみるのも良い方法です。最近では大きな駅のトイレはチップトイレ方式できれいなところが増えているのでオススメではありますが、地方都市の駅などになると和式のようなスタイルのトイレがあったりするので、和式が苦手な人は要注意です(2010年時点ではパルマ駅など)。

イタリアでの携帯電話・スマートフォン利用について

  • 日本で使用されている携帯電話・スマートフォンが3G/GSMに対応した端末で、かつキャリア(携帯電話会社)で海外使用契約をしている場合はそのままイタリア国内でも通話・パケット通信(メール・インターネット)が可能です(NTTドコモ「WORLD WING」、ソフトバンクモバイル「世界対応ケータイ」、au「グローバル・パスポート」対応機種で、かつそれぞれで契約をしていることが前提となります)。通常、通話料金やパケット通信料は海外ローミング扱いとなるため日本国内での料金プランや定額などは適用されませんが、パケット通信については2010年から各キャリアが定額サービスをスタートさせているので以前に比べて気軽にメールやインターネットができるようになりました。(NTTドコモ「海外パケ・ホーダイ」、ソフトバンクモバイル「海外パケットし放題」) SIMロックの掛かっていない、3G/GSMに対応した携帯電話・スマートフォンをお持ちの方は、イタリアの携帯電話会社のSIMカードを現地で調達してご利用いただけます。最大手のTIM(ティム=テレコム・イタリア・モービレ、日本でいうドコモ的存在)は殆どの町に支店があり、電波状況が最も安定しています。SMS、MMS、WAP、インターネットが可能で、パスポートの提示のみで5分もあればプリペイド用SIMカードを発行することが可能です。支店の数はTIMに及びませんが、その他Vodafone(ボーダフォン)、WIND(ウィンド)などの通信会社があり、それぞれでパケット通信定額プランなどがあり、カウンターでプリペイド用SIMカードを即時発行してもらうことが可能です。

イタリアの水・ミネラルウォーターについて

  • 水道水
  • イタリアの水道水は基本的に安全で飲用にも適していますが、水質が日本と違い硬水であるため、人によっては合わないこともあります。せっかくのイタリア旅行で水のせいで体調を崩してしまうのももったいない話ですので、ここはミネラルウォーター(ACQUA MINERALE アクア・ミネラーレ)を飲んでいただいたほうが良いと思います。

    ミネラルウォーターはバールやスーパー、駅の売店など至る所で購入することが可能です。ただ、場所によってかなり値段に差があります。特に観光スポット近辺の屋台などではスーパーの10倍以上ということも珍しくありません。
    500ミリリットルのペットボトルだと、スーパーで0.20〜0.50ユーロ程度、バールや駅の売店で0.70〜1.20ユーロ程度で購入することができます。

    また、日本ではあまり馴染みがありませんが、イタリアのミネラルウォーターは炭酸入り(Gassata)と普通の水(Naturale)に分けられます。歩きまわって疲れたときに水を買って勢いよく飲んだら炭酸だった、というようなことを避けるためにも買う時に必ずチェックするようにしてください。