BUONATOURS(ブオナツアーズ) 遥か憧れのイタリアへ。

ジェノヴァとリグーリア海岸

ジェノヴァとリグーリア海岸の基本情報

ヴェルナッツァの港と町

Image source: Scott Ingram, size and trim modification applied. (CC BY-NC-SA 2.0)

リグーリア海岸に散らばる、宝石のような村々を訪ねる旅

ジェノヴァを中心とするリグーリア州はイタリア北西部、フランスとの国境にも近いエリアに位置しています。

見所はなんといっても地中海に面した海岸線に点在する町や村。

ポルトフィーノやサンタマルゲリータリグレ、チンクエテッレを始めとする世界的に有名なリゾートを始め、庶民的な雰囲気を残す漁村なども残るバラエティに富んだ地域でもあります。

ジェノヴァとリグーリア海岸の見どころガイド

ジェノヴァ Genova

ジェノヴァ

ジェノヴァはリグーリア州の州都で、都市圏の人口が100万人近い大都市。

中世には「ジェノヴァ共和国」としてヴェネツィアやピサと並ぶ列強海洋国家として名を馳せた栄光の歴史を持っています。海洋国の時代が終わったあとはフランスの侵攻、サルデーニャ王国への編入などを経てイタリア王国の一部となり、現在ではイタリア有数の港町として商業・貿易の中心を担っている存在です。

ちなみに1492年にアメリカ大陸を発見した冒険家・クリストファー・コロンブス(イタリア名ではクリストフォロ・コロンボ)はこの街の出身。

ジェノヴァへのアクセス

ジェノヴァ空港 Aerporto di Genova Cristoforo Colombo はジェノヴァ市街地中心部から西へ10キロ程の海沿いにあり、日本からはローマ(フィウミチーノ)、ヨーロッパ各地からの乗り継ぎで同日着が可能。市街地〜空港のアクセスはバス(AMT社運行)でイタリア国鉄ジェノヴァ・ブリニョーレ駅などから所要約30分。

列車の場合、ジェノヴァ中心部にピアッツァ・プリンチペ駅 Genova Piazza Principeブリーニョレ駅 Genova Brignoreの2つがあるがどちらで降りても市街地中心への距離はあまり変わらないので、宿泊ホテルや目的地への距離で下りる駅を選ぶとスムーズ。ミラノ中央駅からはIC利用で所要約1時間40分〜2時間。

港町だけにジェノヴァ発着のフェリー路線も充実していて、国際フェリーターミナル(Terminal Traghetti)がピアッツァ・プリンチペ駅の南西にあり、サルデーニャ、シチリアの国内線やコルシカ島(フランス)、バルセロナ(スペイン)、ヴァレッタ(マルタ)、タンジェ(モロッコ)、チュニス(チュニジア)発着の国際航路も夏を中心に運行されています。また、リグーリア海岸の各地を結ぶ遊覧船の運行もありますが、夏季限定。

ジェノヴァの見どころ

日本人に馴染みの深いコロンブスはこの街の英雄のひとり。ピアッツァ・プリンチペ駅前に銅像があったり、生家が残っていたりとその足跡を辿ることができます。コロンブスの生家近くにはジェノヴァの象徴とも言われるソプラーナ門(Porta Soprana)もあるので併せて。

サッカー好きにはスタディオ・ルイジ・フェラーリス(Stadio Luigi Ferraris 通称マラッシ)での観戦もおすすめ。特に街を二分するジェノアVSサンプドリアのジェノヴァダービーはイタリア有数の熱さを誇ります。1994-95シーズン、そのダービーでゴールを決めた当時ジェノア所属のカズ(三浦知良)のことを覚えているファンは結構多く、未だにカズミウラ!と街で声を掛けられることも。

ポルトフィーノ Portofino

ポルトフィーノ

Image source: Pavvel size and trim modification applied. (CC BY-NC-SA 2.0)

ジェノヴァの東38キロ、海に突き出た半島の先にあるポルトフィーノは人口530人足らずの小さな村でありながら、世界的に有名な高級ビーチリゾートとして知られています。

村の中心部は入江の少し入ったところにあるので、(夏場限定ですが)、船で入ると美しい景色を眺めながら到着することができます。車で行くと手前のサンタ・マルゲリータ・リグレから海沿いの狭い道をくねくね進みますが、かなり細い場所も多い上に交通量が多いので注意が必要です。丘の上にあるサンジョルジョ城 Castello San Giorgio や灯台からは絶景を拝めるので滞在中は是非。できれば長めの滞在をオススメしたくなるリゾートです。

ポルトフィーノへのアクセス

鉄道駅はなく、最寄は隣町にあるイタリア国鉄のサンタ・マルゲリータ・リグレ駅。そこからバスで30分程度海沿いの細い道をうねうね進みます。また船の便もあり、サンタ・マルゲリータ・リグレから15分程度。夏季のみの運行ですが、バスよりもこちらが景色的にも雰囲気的にも断然オススメ。

サンタ・マルゲリータ・リグレ Santa Margherita Ligure

サンタ・マルゲリータ・リグレ

ポルトフィーノへの玄関口で、ポルトフィーノがハッキリと高級リゾートに対して、どちらかといえばまったりリゾートなので気軽に楽しめる雰囲気です。海岸のビーチや公園もきれいに整備されていて、周辺にレストランやカフェも多くあります。

サンタ・マルゲリータ・リグレへのアクセス

イタリア国鉄のサンタ・マルゲリータ・リグレ駅が中心部にあり、ジェノヴァからはレッジョナーレ(各駅停車)で所要約40分〜50分、東のラ・スペツィアからは同じくレッジョナーレで所要約1時間〜1時間30分。インターシティなど優等列車も運行していますが、あまり本数がない上にレッジョナーレとほとんど所要時間が変わらないので追加料金を払ってまで乗る価値はあまり無いかもしれません。

チンクエ・テッレ Cinqueterre

チンクエ・テッレ ヴェルナッツァ

Image source: Umberto Fistarol, size and trim modification applied. (CC BY-NC-SA 2.0)

日本でも度々テレビや雑誌で特集され、人気のチンクエ・テッレ。

「チンクエ・テッレ」にはその名の通り5つの村があり、またその周辺は自然公園・保護海域に設定され、ユネスコ世界遺産にも登録されています。西からモンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)、ヴェルナッツァ(Vernazza)、コルニーリア(Corniglia)、マナローラ(Manarola)、リオマッジョーレ(Riomaggiore)の5つの村があり、それぞれが違った雰囲気と特徴を持っているリゾートです。村と村はそれぞれ崖に挟まれていて孤立していますが、線路(トンネル)と崖の上の道路で結ばれています。

また、海沿いにはSentiero Azzurroという歩道(約12キロ・有名な愛の小道もこの一部ですが、途中結構険しい道もあるので注意)があります。

モンテロッソ・アル・マーレ

チンクエ・テッレの中で一番西にあるモンテロッソはその中でも最も開けている村。トンネルとトンネルの間にある駅のホームの目の前がもうビーチ。ビーチは小石が多いので裸足で歩くとちょっと痛いですが、オープンエアのジェラート屋さんやカフェ、バー、ビーチ利用者用の脱衣所などは5月にはオープンしています。街の西側の海に突き出た場所に有料駐車場もあるので車でも安心。カタクチイワシ(アンチョビ)を使った料理が美味しいのでオススメです。塩漬けとビールだけでもリゾート気分満点!

ヴェルナッツァ

海に面した広場に立つ、というより半分海に入ってしまっているような形で建つサンタマルゲリータ教会 Chiesa di Santa Margherita が印象的な村。その目の前にはやはりビーチ。港に発着する船から望める、村の家々の色とりどりの壁が絵本の世界のように美しいのでぜひ。

マナローラ

この一帯はワイン用のぶどうの生産地としても知られていますが、チンクエ・テッレの5つの村の中でマナローラが一番ぶどうの生産量が多く、地元産の白ワインはぜひお試しを。愛の小道(Via dell’amore)はここマナローラと東となりのリオマッジョーレを結ぶ1キロ程の海沿いの歩道。西のコルニーリア方面へ少し歩くと村が一望できるスポットもあります。

リオマッジョーレ

西から来ると終点がこのリオマッジョーレ。チンクエ・テッレのいわば中心的な存在で、人口も多い村です。村は駅の少し上にあり、トンネルを抜ける歩道とエレベータでアクセスできます。リオマッジョーレ周辺の海は特に透明度が高く、イタリア有数のダイビンスポットになっているため、ダイビングショップやビーチアクティビティを提供する業者も充実しています。チンクエ・テッレめぐりの拠点をどこにするか迷う方も多いと思いますが、ジェノヴァやラ・スペツィアといった都会を避けて滞在するならここがオススメ。

チンクエ・テッレへのアクセス

チンクエ・テッレの各村はそれぞれ鉄道駅があるのでアクセスは簡単です。ジェノヴァとラ・スペツィアを結ぶ路線上にあり、運行本数も多いのでその2都市からはもちろん、ミラノなどからの日帰りも十分可能。各所要時間はモンテロッソ〜(5分)〜ヴェルナッツァ〜(5分)〜コルニーリア〜(3分)〜マナローラ〜(3分)〜リオマッジョーレ。ジェノヴァからモンテロッソまでは約1時間20分〜2時間、リオマッジョーレからラ・スペツィアまでは約8分〜10分。

ジェノヴァとリグーリア海岸のオススメホテル

ジェノヴァとリグーリア海岸のオススメホテルについては「イタリア・ホテル予約&ガイド:ナポリ」をご参照ください。